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思うこといろいろマンガ編 その3



うる☆やつら 高橋 留美子


ラムって本当に一途な少女?!
 ラムとレイとは婚約し、ランは泣く泣くあきらめている。しかしあたるの家に居候をする頃は、すでに婚約解消しているようである。でないと居候をラムの両親が認めるわけがない。しかし、レイが彼女を追っかけてくると「こんないやしい男はいやだ。」 「どんな馬鹿でも日本語が覚えられる本だ。」とぼろくそ言っている。結構ラムってきつくない?そして、レイが婚約解消の原因を作ったとはどこにも書かれていない。原因がレイにあるなら、これだけ暴言言いまくりのラムが言わないのもおかしい。つまり自己都合で婚約破棄した女性ということで、これでは一途とは言えないと思うのだが。



めぞん一刻 高橋留美子


五代君が誠実?
 この作品はアニメや実写映画にもなっていますが、実写映画の宣伝文句に「ひたすら誠実な五代」とあり、これに非常に違和感を感じました。というのも、五代君は響子さんが本命であり、当時相手からのアプローチとはいえ、こずえちゃんと付き合っており、そのうえ未遂には終わったが、「大変親しいお付き合い」をしようとしたことさえある。そして、そういうことをしようとした相手はこずえちゃんだけではない。合コンで一緒になった女性を送るとき、彼女が「気持ちが悪い。」と道端にしゃがみこんだ時、ラブホが近くにあり、財布の中を確認し、お金が十分あったので「ここで休憩していきましょう。」と連れ込みしようとまでしている。この時は、響子さんに出くわし、「こういう時は吐いてしまった方が楽ですよ、」と響子さんが対応したため、またまた未遂ですが、付き合ってもいない女性をラブホに連れ込もうとする時点で、どこが誠実なんだと言いたいです。
 当時、高橋留美子ファンの知人がコミックが出ると。私に本を差し出し、「読め読め」とうるさいので読んでいましたが、主人公のそういった女性に対するいい加減な態度が嫌で、「私この作品の主人公嫌いなんだけど。」とやんわり読む気があまりないことを伝えましたが、通じなかったです。
 作品自体は、いいものだと思いますけど、主人公を好きにならないと、はまれないですね。



ぼくの地球を守って 日渡 早紀


イメージソング?
 たぶん、キャラクターにあう曲というのを考えるようになったのは、この作品からだと思う。木蓮は歌うの大好き。地球LOVEというのがあって、ワーグナーのヴェーゼンドンク歌曲集の第3曲「温室にて」、これを歌わせたら、ばっちりと思っていたから。そのほかにも、 死にネタにぴったりの、シェーンベルク グレの歌から「神よ、あなたは自分が何をしたか」(木蓮が亡くなった後の心情)は紫苑にピッタリとも思った。しかしこんな妄想を共有できる人がいるだろうかと、封印していたが、自分の中で勝手にイメージソングを作るのは、多くのオタクがやっているらしいので、公開しても問題なしと出すことにした。
 真面目なクラシックファンには怒られそうだけれど。

おまけ
 もしこれを読んで(ここにくるひとがいるのか?)、上記曲に興味を興味を持った方がいたら、いろいろな声楽家が歌っていますし、メジャーな曲なので、まず、図書館で借りてみてください。ほぼどこでも所蔵していると思います。最初から購入するのはお勧めしません。というのも私は自分が好きだから、気が付いていなかったのですが、上記2作曲家の曲は、通常クラシックを聴かない人には、ハードルが高い「聴きづらい音楽」とされるものなのだそうです。



ポーの一族 萩尾 望都


ジェーンの勘違い
 シーラは20歳で一族に加わった。そしてその後、エドガーとメリーベルの母親(代わり)となるのだが、ジェーンは、メリーベルの実母と勘違いしているようである。でもいくら若い母親といっても、エドガーは14歳(に見える)、子供を生んだのが、 16歳としても30歳!にはなってないと計算が合わない。20歳の女性がどんなに大人っぽく見えたとしても30以上に見えるわけ無いし、どうなってるの!?
 久しぶりの新作 春の夢 で、緩やかに年をとっていくことが書かれていました。(クロエが、エドガーのエナジーで若返る。血を吸わないと老けると言っているところがある)シーラは、母親らしくなるために、あえてふけてみえるよに、調節していたのでしょう。夫も、20歳のシーラ(吸血鬼になる前)の相手としては、結構老けた感じで、かなり年の差ありという感じでしたから、そちらに合わせたのかも?


メリーベルになりたかった(?)
 昔、私はメリーベルの着ていた、レースやフリルビラビラの洋服が好きだった。しかし、着ていたわけではない。私の親はそういった服を買ってくれなかったし、「あーゆーのはメリーベルのような美少女の着るもの。」とあきらめていた。しかし、おとなになって、 ゴスロリを20代から30代の女性が着ているのをみて「そうか。美少女なんてそんなにいるものでもないし、10代前半の私が着ても問題なかった。」と気づいた時には、1児の母、なんか損した気分。ああメリーベルを見ていなければ、自分でも着ただろう。なまじ理想的美少女を みたばっかりに、子供の頃損したな〜!



ベルサイユのばら 池田理代子


デュ・バリー夫人は意地悪?
 私がこの作品を読んだのは、中学校の先輩が「これは必読!おすすめ!」と言って、貸してくれたから。その時不思議に思ったのが、有名な「挨拶戦争」の部分。ベルばらで書かれているデュ・バリー夫人は、自分のために侍女を殺すこともためらわないような冷血で意地悪な女性として描かれていましたし、当時他のフランス革命時代の作品(ラ・セーヌの星では、八つ当たりで花屋の女性、ラ・セーヌの星と名乗るようになる主人公の母の殺害命令を出す)でも、あまりよく描かれることがなかったです。でも本当に性格の悪い意地悪な女性だとしたら、たった1回声をかけられただけで満足して、以後無視されることを許容するのはおかしいと思っていたのです。
 他の作品のデュ・バリー夫人のイメージはおそらく、大ヒットしたベルばらの影響で似たものにしたのだろうと、今は思います。
 というもの、のちに描かれた作品「マリー・アントワネット 惣領冬実」「傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン 磯見仁月」では、決して意地悪でも性格が悪くもないからです。
 しかし、当時大ヒットした作品のイメージから外れた女性として描くのは、難しかったでしょうね。



変奏曲 竹宮 惠子


ウォルフが違法行為!?
 オーストリアで同性愛が1971年に違法ではなくなったと、知ったのはかなり後のことで、リアルに読んでいるときは知りませんでした。あの作品は二人の主人公が両方ともボブと(自主規制)。ここでスペイン出身であるエドナンは当時ローティーン。留学先の法律に疎かったという説明をつければ、何とかなると思いますが、ウォルフのほうは納得がいきません。彼の性格からしたら、違法行為と知って行うとは到底思えないからです。彼はその時18歳。そこそこ自国の法律は知っているでしょう。
 ウォルフは1950年生〜1971年没、まだ同性愛が違法だった時代です。「ばれなきゃOK。」という性格とは思えません。ボブなら、ばれなきゃOKと考えそうですが。



はみだしっ子 三原 順


盗作されていた
 私自身、最近漫画をよんでいなかったこともあり、過去に盗作騒ぎがあったことを知らなかったのですが、誰のための綾織 飛鳥部 勝則 という作品が、はみだしっ子の盗作として回収・絶版されたというのを、最近(2018年3月)知りました。個人的には はみだしっ子を盗作? に書かれているような対応が希望です。ただ、これをやると「盗作しました。」と宣伝するようなものなので、小説家や出版社としては、無理なのかもしれませんが。


グレアムの弾いた葬送行進曲?
「音楽マンガガイドブック 音楽マンガを聴き尽くせ」(4年前の本なので最近の作品はない)を図書館で借りて、パラパラっと見た時、ちょっと気になるところがあった。
P37 はみだしっ子 三原順 『グレアムは弔いに「葬送行進曲」(ショパンかベートーベンかなどは不明)』 (補足 グレアムはピアノを弾いている)
 当時、小学生だった私は素直にショパンだと思っていたし、(これがおかしいと気が付いたのは、上記本を最近みて気が付いた)今でも、ピアノの葬送行進曲だと ショパン ピアノソナタ第2番 が最初に思い浮かびます。 本にあるようにベートーベンだと、ピアノソナタ第12番 もしくは、リストによるピアノ編曲 ベートーベン交響曲第3番英雄 が思い浮かびますが、クラシック音楽を聞かない人たちにとってメジャーなのか?と子供の時も今も思います。 作者がすでに亡くなっているため、誰の曲としたかは不明ですが、ショパンの葬送行進曲以外で、クラシックに興味のない人が、ぱっとメロディーが浮かぶものはないと思うんです。 (葬送行進曲と思って、お手伝いさんが眉を顰めるシーンが入っている)そのほかにもメンデルスゾーンの無言歌とか、リストの巡礼の年第3年とかの中にもありますが、それよりも、グレアムが葬送行進曲を弾いたというのがつっこみどころだと思っています。
 グレアムが家出したのは、7歳。子供の頃、父親に強制されてピアノを弾いていたけれど、家出先で、系統だってピアノの練習ができたとは到底思えない。(家出中にも、ピアノを弾くところはほぼ出てこない。)にも関わらず、14歳あたりからグレアムがピアノを弾く場面(アルバイト先等)は結構出てくる。
 楽器をなにかやっていた人ならわかることだけど、楽器は練習しなくなると、今まで弾けた曲も弾けなくなってしまう。たとえ、7歳のグレアムが相当うまかったとしても、ショパン、ベートーベンなどはほぼ無理と考えるのが普通。7歳から、ほぼ練習しなくなったピアノを、父が亡くなった時、ショパンにしろ、ベートベンにしろ弾くことは、難易度的に無理がある。
 だから、エイダの母親と生前、クロイツェルソナタを演奏していたというエピソードも無理だと思っている。
 さて、皆が知っていて、難易度の低い葬送行進曲は何なんだろう?


エイダはいくつ?
 私は最初、エイダは、グレアムよりかなり年上(少なくとも10以上)だと思っていた。初登場のとき、かなり大人びた口調で話していたから。最初グレアムは6歳。小中学校では、あそこまできちんとした話し方はできないと思ったし、グレアムも最初の頃は子供っぽい言葉遣いだった。 しかし、回想シーンでは幼稚園くらいのグレアムに小学校低学年くらいとおぼしきエイダ!グレアムが14歳(グレアムが養子になる頃)になってもエイダは10代くらいにしか見えない!エイダって実際はいくつだったの?